作文
将来活き活きと働くための一歩
賢明学院小学校5年 秋山 未野里さん
私の小学校では「二分の一成人式」がありました。その時、将来何になりたいか、どんな大人になりたいか、決意表明をしました。
私は、今はまだ、何になりたいのか決まっていません。なぜなら、世の中には色んな仕事があって、興味があっても、自分にとって何が向いていて、
何が出来るのかわからないので、なかなか決める事が出来ないからです。だから、私は今、精一杯、出来る事をする、と決意して発表しました。
「将来、人の役に立てるような仕事に就く時に、やりたい事が出来る様に、今、与えられている学びをしっかりやっていく事が何よりも大切だと思っています。色んな事にチャレンジして視野を広げることが必要だと思っています。」
と決意表明しました。正直、将来何になりたいかを発表しないといけないのかなと心配になりました。なぜなら、同級生の多くの子が、
「お医者さんになりたい。」
「サッカー選手になりたい。」
等、自分がなりたい事を発表していたからです。そのことをお母さんに話すと、
「未野里ちゃんが、もう少し大きくなってから決めてもいいと思うよ。」
と言ってくれて、それを聞いて、ホッとしました。私は将来、なりたいと思う職業が見つかり、実際に出来る様になるために、また、色んな仕事の中から選べる様にするためにはどうしたらいいか考えました。まずは、社会のことをよく知っておくことが必要だと思いました。そのために、失敗をおそれず、色んなことにチャレンジしようと思います。経験をたくさん積み重ねることで、自分の事をよく知ることができ、何に向いているのかも分かってくると思うからです。
私は、学級委員をしています。クラスを良くするために、学級委員が中心となり話し合ってき画をしたり、実行したりする事があります。その時、難しいと感じた事は、クラスをまとめるということです。考えは十人十色です。否定的なことを言われたり、私が良いと思っても違った考えがあり、気付かされることもあります。良い提案を出してくれる友達もいます。意見をまとめて、実行していくことの難しさを知りました。今、学級委員をすることは、私が大人になるための経験だと思っています。そして、今は、これが私の役目でもあり仕事です。そう思うとクラスのために精一杯、働きたいという気持ちになってきます。
このような経験が出来る機会を、自ら進んでしていく事が大切だと考えています。自分が活かせる仕事を見つけ出す一歩にしたいと思っています。
将来、私はやりがいのある仕事に出会い、日々、活き活きと楽しく働きたいです。そして、心から幸せだなと思える生活をしたいと思います。
講 評
将来何になりたいのか、まだ決められないということや、なりたい職業が見つかった時のために今どうすべきか考えているということが、真っすぐ誠実に綴(つづ)られていて、好感が持てました。お母さんの助言通り、決めるのはまだまだ先でいいと思いますよ。